期間限定毎月先着 5 名様 スイムレッスン体験詳細はこちら

クロールの入水とグライド

一生懸命かいて、キックも打っているのに、思ったほど進まない。 リカバリーした腕は、ただ前に戻して伸ばしているだけになっていませんか。

クロールの入水で手が水面に着水する瞬間のデモンストレーション

水泳は「水をかく」「水を蹴る」ことで進むもの——そう思われがちですが、実は腕をうまく入水させるだけでも体は前に進みます。 クロールのストロークでいえば、腕を戻し終えて、もう一度水の中へ入っていく最後のフェーズ。ここで自分の体重を前へ乗せられるかどうかで、ひとかきの伸びが変わります。

入水とグライドは、かく・蹴るに次ぐ「第3の推進力」です。元日本代表の視点で、入水で進む腕の使い方を4ステップで解説します。

Step 1入水とグライドを、分けて考える。

現場で指導していると、「コーチ、入水したときに……」と言いながら、着水から腕を前に伸ばすところまでをひとつの動作としてやって見せる方がとても多いです。 これは、入水という動きとグライドというフェーズがくっついてしまっている状態です。

  • 入水=手がチャポッと水に着水した、その瞬間のこと
  • グライド=そのあとに手を伸ばしていくこと

この2つを分けずに練習すると、この先でつまずきやすくなります。まずは言葉から明確に分けておいてください。

Step 2指は、中指から入れる。

「どの指から入水すればいいんですか?」という質問をよくいただきます。考え方は大きく2つあります。

  • 親指入水:親指から着水していく、教科書どおりの一般的な方法
  • 中指入水:中指や薬指のあたりから着水していく方法

どちらにも理屈がありますが、infinity swim school は中指入水派です。 腕を内側にひねり切ることはせず、中指・薬指のあたりから自然な形のまま水に着水させていきます。

クロールで中指から入水する手の形のデモンストレーション

Step 3グライドには、3つの動きが隠れている。

手がチャポッと入ってから腕が伸びていくまでの間には、実は3つのアクションが入っています。

  1. 入水——手がチャポッと着水する
  2. 肘が落ちる——着水した手に続いて、肘が水の中へ落ちてくる
  3. 肩と腰が入る——腕が自力で伸びるのではなく、肩や腰が入ることで腕が伸びていくように見える
入水からグライドで肘が落ちる動きを陸上でデモンストレーションする様子

泳げる人や速い選手ほど、この3つが限りなくひとつに溶け合っていて、外からは「腕をまっすぐ伸ばしているだけ」に見えます。いわば隠れコンボです。 その見た目だけを真似すると、体重を前へ転換できず、入水からの推進力が得られません。だからこそ、隠れた3つのアクションを分解して、ひとつずつ丁寧に練習していきます。

Step 4入水の途中で、ローリングしない。

分解練習の最初のポイントは入水です。注意点はひとつ、着水までの途中でローリングしないこと。おへそが横を向いたまま、手だけをチャポッと入れられるようにします。

「どこに入水すればいいんですか?」という質問もよくありますが、実は選びようがありません。体が横を向いた状態で腕を上から戻してくれば、腕が届く場所はひとつに決まっているからです。 イメージは体操の腕回しに近く、自分の力で肘を高く引き上げたり、腕をまっすぐ伸ばそうとしたりする必要はありません。

体を横向きに保ったまま入水ポイントへ腕を戻すデモンストレーション

逆に、途中でボディの回転が入って下を向いてしまうと、体のストッパーが外れて、入水ポイントが安定しなくなります。入水のときは「ローリングしない」。ここを守ってください。

入水で体重を前に乗せる感覚をつかむには、腕を真下に差し込む「垂直化」ドリルが近道です。やり方は「クロールで足が沈む原因と、浮かせ方の3ステップ。」で紹介しています。

体験レッスンで相談

▶ 動画で見る: 体重移動で進む方法(入水とグライド) / 足が沈む人のためのドリル(垂直化)